まずこの峠の名前、御霊櫃峠と言うんですが、何でこんな怖そうな名前がついたのかが気になりますよね
言い伝えによると…
昔、この地に住みついた山賊がいて、地域の人に迷惑をかけていた
そこで山賊たちを退治してもらうことになり、無事成功する
しかし、その後に山賊の祟りがあり、作物が全然採れなくなってしまった
そこで山賊の霊たちを、峠にある「櫃石」を使って供養したところ豊作になり、地域の人たちは大いに潤った
これ以降、この「櫃石」を「御霊櫃」と呼んで大切にし、この場所を御霊櫃峠と言うようになった
…だ、そうです
そんなわけでこの峠では、当時悪さをしていた山賊の霊が今でも見られるということだそうです
ですが山賊以外にも、着物を着た女性の霊や、首を吊ったサラリーマンの霊が見られるという話もあります
しかも車でここを訪れると、帰りに霊を連れて帰ってしまうことがあるらしい…
我々は無事に調査をして、何事も無く帰って来ることはできるのでしょうか?
それでは今回、我々が行った活動をご覧いただきたいと思います!
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心霊科学調査隊 活動記録
この心霊スポット、車で来ると帰りに霊を連れて帰ってしまうというウワサがあるが、エンジンの無いものでここに来るのは過酷だと思う…
調査隊ももちろん、デンジャーカーで行きました
まずは昼間の写真をいくつかご覧いただきましょう
風が強く、雲がすぐ目の前を流れていくのが見える、そんな峠です
植物がみっちり生えてる林道
サイキックが言うには「クマ道」だそうです
峠に備え付けられている公衆トイレ
ここでのミッションは欠かせませんね!
峠の山道を登りきると、石がたくさん重ねてありました
不気味…
山を下っていると、風で雲が流れて来ました
この後雲に包まれ、遠くを撮影することが出来なくなってしまいます
そして夜、調査に行くと…
周囲に民家は無く、風は強いし霧は出てるしで、心霊スポット感満載です
それでは夜の調査を開始しましょう!
我々が到着したのは午後11時ごろ
たぶん夜景を見に来たのであろうカップルなどもいて、観光スポットな感じです
とりあえず1回周囲を探索してみました
公衆トイレ周辺にカップルがいたので、まずは山頂を目指してみることに
山道は小さな石がたくさん敷き詰められています
砂利というには大きくて、賽の河原で子供たちが積んでそうな石です
後から調べたところによると、この石は戊辰戦争の時に造られた施設の名残だそうです
戦争の遺物ということは、これにも多くの人の血が染込んでいたりするのかな…危険な香りがしますね
強風の中、ふと道の脇はどうなってるんだろうと思い、見てみました
そこはかなり垂直に近い崖
雲が風に乗って、下から上に吹き上げてくる場所でした
首を吊ったサラリーマンの霊が出るということでしたが、飛び降りた方が早くないですかね
さて山頂を目指して登って来ました
若干霧が出ていますが、撮影できないほどではない
そりより気になるのはやはり、強風ですね
突風が吹いたときはカメラにゴーっという音が入ってしまい、全く会話が聞き取れません
山頂ではミッションやりにくいな、これ
とりあえず登って来たので、一周回ってみました
が、顔認識が出るのはこの石が積んである所のみ
こういう目印になっている所に霊が寄り付きやすいのか、それともここに霊を封じ込めているのかはわかりませんが、 分解しようという気持ちにはなれませんでした
さて、山頂には他に調査するものも無く、いったん車まで戻ることにしました
我々が下りている最中にカップルの車がいなくなり、周囲には我々だけとなりました
これなら隊長の定点ができそうですね、さっそくやってみましょう
今回は特別に、アイテムを用意して来ました
心霊現象はよく、電子機器に影響を与えるという話を聞いたことがあるので、隊長のすぐ近くにラジオを置いておきたいと思います
チャンネルは合わせず、ずっとザーというノイズが続いてる状態にしておき、何か霊からのアクションを待ってみようと思います
さっそく隊長を立たせたらカメラを赤外線モードにして撮影開始
デ「では隊長、よろしくお願いします!」
ザー、ザザッ、ザッザザッ、ザー
ん?
何かノイズが変わったような…
タイミング的なことを考えると、まるで隊長が返事したかのような感じです
何か最近、隊長に顔認識が出たり、ラジオで返事したり、ノーマルな藁人形ではなくなってきてる気がするな
ラジオのノイズはすぐにおさまってしまったので、とりあえずそのまま設置
周囲をもう少し探索してくることにしました
峠の看板には、この付近にも「地蔵尊」というお寺があると書いてありました
我々は以前、千葉にある大量のお地蔵さんを祀っているお寺に行き、結構怖い思いをしています
福島の地蔵尊はどんなものかと見に行きました
しかし、かなり山道を歩きましたが地蔵尊は見つけられません
このままでは隊長や車を置いて、歩いて下山してしまいそうだったので、あきらめて戻ることにしました
この時点でだいぶ長い時間が経っていたので、隊長の定点を回収
そして我々の暗闇ミッションが始まります
■ミッション1:
真っ暗な状態で公衆トイレにいる霊を撮る サイキック編
霊は水辺に集まりやすいと言いますが、トイレでの怪談も結構多く語られていますよね
心霊スポットにある真っ暗な公衆トイレなんて、かなりチャンスがあると思うわけです
さらに言うと、この峠では首を吊ったサラリーマンの霊が見られるということでしたが、周囲には首を吊るのに良さそうな木が見当たりません
ということは、もし首を吊るのであれば、この公衆トイレの柱などを利用したのではないかと思います
これは期待ができそうですね
とりあえず手始めに、サイキックに暗闇でのミッションを試してもらいましょう
ライトは一応持って行ってもいいことにしますが、幽霊とかクマに襲われた時以外、基本使用は禁止です
デンジャーはサイキックがミッションをやってる間、邪魔をしてはいけないので、もう1つのカメラを持ってもう一度山頂の石が積んである所まで行き、山賊の霊を挑発したいと思います
デンジャーがいなくなると、サイキックはトイレの正面から歩いて行き、夜景の見える裏側へ回ります
そこで突然
サ「足元確認!」
速攻でライトを点けた!
基本使用禁止って言ったはずですが、開始3分でこれですよ
サイキックはいつも「怪奇現象はデンジャーに起きる」って言ってますが、それはサイキックの気合が足りないからじゃないかと思うんですが
この後もサイキックはトイレの調査に飽きて、夜景についてばかり語っていました
心霊なんて、かすりもしないのでカットします
その頃、再び山頂を目指していたデンジャーですが、1人でこの賽の河原のような道を歩くのは、結構心細かった
登ってる最中はまだいいのですが、頂上まで来ると周囲は360°暗闇で、強風の中、石の山には顔認識が出る…
ですが、そう簡単に逃げ出せないのが心霊科学調査隊!
山賊の霊を挑発したいと思います
デ「ここにいる山賊、デンジャーが相手だ! 出てこい!」
…返答はありません
じゃあ山賊じゃなくてもいいや
デ「着物を着た女性の方、首を吊ったというサラリーマンの方でもかまいません、よかったら我々の動画に出演していただけませんか?」
やはり返答はありません
が…
それまでずっと風が強くても動かなかった石の山の一部が、カタカタと音を立てて崩れました
まさか中から何か出てくるのか!?
と思い、身構えましたが、それ以上動きはない
しかし、そろそろここはおいとました方がいいような気分になってきました
もと来た道を戻ろうとした時、デンジャーの右後方でまた石が動く音がしました
まさか追いかけて来ている?
振り返っても誰もいない…
下を見ると、遥か彼方にサイキックのものであろうライトが見えます
あいつ、禁止って言っても全然守ってないな!
いや、今はそれどころではない
さっさとサイキックの所まで戻ろう
後ろから山賊や、その他の霊が追いかけて来ないことを何度も確認しながら、石が敷き詰められて歩きづらい急勾配の遊歩道を最大限の速度で下りて行きました
下まで来て、やっとの思いで合流
サ「どうだった?」
デ「うん、まあ…大したことなかったよ」
とりあえず怖かったとは言わないでおきました
■ミッション2:
真っ暗な状態で公衆トイレにいる霊を撮る デンジャー編
デンジャーは赤外線カメラを持って明かりを消すと、まずはトイレの裏側から調査を開始しました
トイレの個室の窓が目の前にあったので、そこをカメラでのぞいてみます
これ、窓の下から何かが出てきそうで、ものすごく怖かったんですが、皆さんには伝わりますかね?
サイキックも周囲を探索しに行ってしまったので、1人でトイレにいる状態です
とりあえず男子トイレはのぞきましたが、女性用トイレをじろじろ見るのはよろしくないかなと思い、通過
まあこんな真っ暗闇の中、何かいたとしたら霊しかないだろうと思いますが、相手が女性なら、たとえ霊であってもマナーは守りましょう
夜景が見える崖まで行き、ライトを点けずにそーっとトイレの正面側へ回り込みます
女性用トイレを入り口から見てみると、個室のドアが少しだけ開いていました
こういうのがまた怖いんですよね
まったく、余計なことをしてくれたものだ!
でも女性用トイレなので通過の方向で
その代わり男性用トイレはちゃんと調査しようと思います
ここはトイレですから、礼儀正しくノックをしてみましょう
コンコン
これ、やった後に気が付いたんですが、返事来ちゃったらどうするんですかね
1回目は何も起きませんでしたが、これは実に危険なミッションだ
2回目、「何か心霊現象が撮れますように」という祈りと「何も怖いことは起きませんように」という矛盾した希望を抱いて、扉を叩きました
コンコン
叩いた後すぐ、後ろに下がって様子を見るとガコンという音を立てて扉が動きました!
デ「おああああぁぁぁ、総員退避ー!!」
ここは危険な心霊スポットだ!
サイキックを連れて、一刻も早くここを離れなければ!
デンジャーが大騒ぎをしていると、サイキックが異変に気付いてすぐ駆けつけてくれた
今あったことをサイキックに伝えると、ドアの調査をすることになりました
トイレのドアは頑丈な金属製でかなり重く、風で動くことはない
2人で見ていて、いきなり音がするということは全く無かった
勇敢なサイキックは扉を開けて、中を確認します
もちろん誰もいない…
窓が開いているので多少風はあるが、この重い扉が動くことはない
サイキックは電気の点け方とか、トイレットペーパーの調査をしている
あなた、心霊に興味ある?
トイレを調査してもこれ以上わかることは無いため、撤収することになった
最後に、霊を連れて帰って来ていないか、後方を何度も気にしながら帰路に着く
そして後日…
動画を確認していると、隊長の定点カメラに奇妙な影が映っていることに気が付いた
一見、普通に影が通るだけに見えるかもしれないが、赤外線カメラは物が通過すると白く映る
しかし、今回映り込んだのは黒い影である
普通影と言うのは光の反対側に出来るが、ここは真っ暗な峠
影が出来ることはない
ちなみに我々はこの時、地蔵尊を探して歩き回っていたので付近にはいなかった
周囲に人がいないことを確認して定点を設置したし、その後車が来た音なども入っていない
野良犬や野良猫すらいない山頂付近の峠で、赤外線カメラはいったい何の影を撮ったというのだろうか…
最後まで読んでくださってありがとうございました
今回の動画も下にのせておきたいと思います
まだご覧になっていない方は、ぜひ一度見てみてください
それではまた、次の心霊スポットでお会いしましょう!
お楽しみに!
データベース
御霊櫃峠
969-0213 福島県郡山市逢瀬町多田野
- 行きやすさ ☆☆☆
- 心霊的怖さ ☆☆☆☆
- 身体的怖さ ☆☆☆
事件、事故、心霊現象など
昔、この地に住みついた山賊がいて、地域の人に迷惑をかけていた
その山賊たちを退治してもらった後に、祟りがあり、作物が全然採れなくなってしまった
そこで山賊の霊たちを峠にある「櫃石」を使って供養したところ豊作になり、地域の人たちは大いに潤った
これ以降、この「櫃石」を御霊櫃と呼んで大切にし、この場所を御霊櫃峠と言うようになった
ここでは、この時の山賊の霊が今でも見られるという
山賊以外にも、着物を着た女性の霊や、首を吊ったサラリーマンの霊が見られるという話もある
車でここを訪れると、帰りに霊を連れて帰ってしまうことがあるらしい…
こんにちは 面白いですね~ 文才おありで羨ましいです。サイキック氏は冷静沈着、主さまは興味津々だけど少し怖がりでいらっしゃるので大変臨場感のある文章でものすごく面白いです。また色々な場所をUPして下さい!私も怖がりの心霊好きなので、読むの楽しかったです。有難うございました。